修理料金例

漆器の傷みの度合いやお客様のご要望によって修理方法は様々です。ただ、長年漆器修理に携わってきて感じることは、新品のように全てピカピカに直してしまうよりも、家族が触ったり見てきた部分を残しながら修理するほうが喜ばれているということです。私としましてもそういった思い出の部分を残していただくほうが最良の修理方法だと思っております。

以下、修理の料金例のなかに「部分」と「全体」という言葉が出てきますが、「部分修理」とは傷んだところだけを直すことで、跡が残ります。「全体修理」とは傷みの部分を修理し新品と同じように漆を全体に塗りなおすことです。修理料金は漆器の痛み具合により変わってきますので、下記の料金はあくまでも目安としてご覧ください。

漆器・修理料金例

(材料費等の値上がりの為、2023年12月より値上げしました)

写真
名称
部分 内塗り
外部分
全体 金縁
紋付

汁椀
4千円~ 5千円~ 6千円~
(仕上げ無地)
応相談

雑煮椀
4千円~ 6千円~ 7千円~
(仕上げ無地)
 

お重
4千円~ 8千円 1万円~
(仕上げ無地)
 

屠蘇器
5千円~ 1.5万円~ 2万円
(仕上げ無地)
 

盃台
5千円~ 1.5万円~ 2万円~
(仕上げ無地)
応相談

お盆
4千円~   1万円~
(仕上げ無地)
応相談
「部分」とは・・・
傷んだ部分だけを修理すること、修理跡が残る
「内塗り外部分」とは・・・
内側だけ綺麗に塗り上げ、外側は傷んだ部分だけを修理する
「全体」とは・・・
傷んだ部分を修理し、全体に上から新しく漆を塗る。外側も塗り上げる為、装飾は消えるが、新品と同じような塗り上がりになる。
「紋付」とは・・・
漆を上から塗りなおすことにより消えてしまった紋を再び付ける事
「金縁」とは・・・
盃台のように縁の部分が金で出来ているところを直す

陶磁器・修理料金例

 写真名称 金継ぎ 

茶碗
4千円~

ぐい飲み
4千円~

小皿
4千円~

 大きさや破損状況によって変わります。